昨日、ミクシィの身売り話への推測が報道をにぎわせました。
会社側は否定しましたが市場を中心に事業売却の観測は収まらないままです。
オーナー社長が、自らが保有する55%の株式を売却して事業から撤退するのではと言うシナリオがささやかれています。
先月末、ファッションのメガECサイトZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイは12年3月期決算を下方修正して発表しました。売上高、営業利益共に前期比30%超の増加と依然高い成長を示してはいますが、目標を下回っての下方修正に社長は「男の約束が果たせなかった」といささか仰々しいコメントを発表しました。
翻って、JALは経営破綻から一転、業績をV字回復させ12年3月期は過去最高の営業利益、2000億円超を発表しました。大胆なコスト削減、不採算路線の撤退や人員縮小などで、LCCを含め競争激化の航空業界でサバイバルする姿を示したと言えるでしょう。
ミクシィは成長を支えてきた社長が、ある意味「逃げ出すのではないか」という憶測が株主を始めステークホルダー全体に相当な不安と嫌気を覚えさせたのではないでしょうか。
市場の競争リーダー、グローバルスタンダードによる包囲そして退潮、一転ビジネスモデル転換への立ち遅れ・・と、後世のビジネススクールの格好のケースライティングになりそうなストーリーを辿っているようにも見えます。
またファーストトゥデイも、若き創業者がアパレルを中心にブランドECのビジネスモデルを切り拓いて成長を遂げてきた。
良くも悪くも、既成概念を突破してきた若き経営者の個性とキャラクターに牽引されてきたところがあり、男の約束云々と頭を下げられると成長の先に不安を隠しきれないのが、またステークホルダーの本音でしょう。
一方、JALは老練にして重鎮、これ以上の実績は無い経営のプロが迎え入れられ、破綻した巨大企業を定石どおり、基本に立ち返った経営戦略の推進で回復軌道に乗せようとしている姿ではないでしょうか。
経営者と言う操縦士を評価するに、経験あるベテランだから良し、若手起業家はやはり不安だなどと紋切り型で見るのは決して正しくは無いと思います。
ただいずれにせよ、改めて企業と言う生き物は、経営者の手腕とモメンタム、言い換えればその胆力と個性が生み出す期待と安心がドライビングフォースになっていることが実感されます。
経営者が、事業に飽きたのではないか、判断力が揺らいでいるのではないかなど不安を与えた瞬間、市場も関係者も見限りのマインドに切り替わっていくのでしょう。
三社三様、新旧、硬軟、これらの会社の展開に注目。
(けいすけ)
2012年05月16日
2012年04月27日
食品飲料事業で続くM&A、ブランドも離合集散
3日前、フランスの食品メーカー、ダノンがヤクルトへの出資を増やし、実質的に支配下に置くのではないかという報道があった。
ダノンは乳製品を主軸とする食品メーカーであるが、1980年代前半に味の素ダノンとして日本市場へ参入。
その後カルピスの味の素グループ入りを機に、カルピス味の素ジャパンとなり、2007年ダノンの100%出資によるダノンジャパンに至る。
しかし、保有ブランドのうち、エビアンは伊藤園伊藤忠ミネラルウォーターズが、ボルヴィックはキリンMCダノンウォーターズが販売・マーケティングを行っている。
その一方でフランスのダノン社はヤクルトの筆頭株主となっていた。
カルピス、ヤクルトという顔ぶれは乳酸菌飲料で共通する。
ヨーグルトで有名なダノンにとっては水平拡大で事業展開するにはふさわしいパートナーであったことは想像に難くない。
かたや、国内清涼飲料メーカーシェア3位のアサヒが1000億円でカルピスを買収へという報道が本日。
味の素は売却で得た資金を本業である調味料事業などに重点投資して事業拡大を図ると言う。
これまた戦略としては理にかなった判断と言えるだろう。
食品飲料市場も、グローバル市場対応と国内は少子高齢化対応、健康ニーズ対応など、経営面でもマーケティング戦略面でも課題は明確だろう。
加えて、ブランドマーケティングの重要性。
差異化と顧客選好はブランドに紐付く。
スクラッチでブランドを立ち上げるよりは、定評と実績あるブランドを傘下に収めたほうが効率が良い。
企業の合従連衡、離合集散は必然であり、ブランドもまた然り。
乳酸菌飲料のカテゴリーを創造し、初恋の味カルピスで昭和の日本市場をガバナンスし、味の素、ダノンを経てアサヒへ・・・
ひとつの典型事例として見ることが出来るだろう。
(けいすけ)
ダノンは乳製品を主軸とする食品メーカーであるが、1980年代前半に味の素ダノンとして日本市場へ参入。
その後カルピスの味の素グループ入りを機に、カルピス味の素ジャパンとなり、2007年ダノンの100%出資によるダノンジャパンに至る。
しかし、保有ブランドのうち、エビアンは伊藤園伊藤忠ミネラルウォーターズが、ボルヴィックはキリンMCダノンウォーターズが販売・マーケティングを行っている。
その一方でフランスのダノン社はヤクルトの筆頭株主となっていた。
カルピス、ヤクルトという顔ぶれは乳酸菌飲料で共通する。
ヨーグルトで有名なダノンにとっては水平拡大で事業展開するにはふさわしいパートナーであったことは想像に難くない。
かたや、国内清涼飲料メーカーシェア3位のアサヒが1000億円でカルピスを買収へという報道が本日。
味の素は売却で得た資金を本業である調味料事業などに重点投資して事業拡大を図ると言う。
これまた戦略としては理にかなった判断と言えるだろう。
食品飲料市場も、グローバル市場対応と国内は少子高齢化対応、健康ニーズ対応など、経営面でもマーケティング戦略面でも課題は明確だろう。
加えて、ブランドマーケティングの重要性。
差異化と顧客選好はブランドに紐付く。
スクラッチでブランドを立ち上げるよりは、定評と実績あるブランドを傘下に収めたほうが効率が良い。
企業の合従連衡、離合集散は必然であり、ブランドもまた然り。
乳酸菌飲料のカテゴリーを創造し、初恋の味カルピスで昭和の日本市場をガバナンスし、味の素、ダノンを経てアサヒへ・・・
ひとつの典型事例として見ることが出来るだろう。
(けいすけ)
2012年04月24日
渋谷・東急文化会館の記憶
明後日26日オープンの渋谷駅前ヒカリエ。
昨日、友人に誘われてその内見会に行ってきた。
東横線渋谷駅から2階のブリッジを通ってアプローチしたが、旧渡り廊下は知らないうちに閉鎖。新しい渡り廊下がヒカリエに直結している。
エレベーターで地下3階へ下りると、そこはメトロ副都心線、半蔵門線、田園都市線改札とつながる。
そこからシースルーエレベーターで8階へ上がる。
フロア全面の窓ガラスの下には、首都高速、目と鼻の先に東急本店とセルリアンタワー、そして西へと開ける。
ここでは、ヒカリエのレポートをするつもりも、渋谷の再開発や動線変化、商圏分析などについて言及するつもりもない。
この地にあった東急文化会館の思い出について、思いつくままに書き出してみる。
ウェブで検索してアンチョコを探すのは後にして、とにかく純粋想起、思い出すままに書いてみることにする。
ヒカリエの建つこの地にはかつて東急文化会館があった。
このビルには三つの映画館、渋谷東急、パンテオン、東急名画座と、有名な五島プラネタリウムがあった。
バスターミナルに面した1階入口上には上映中の映画作品の看板が掲げられていた。
入口脇には花屋があった。同じフロアにはフランセという喫茶店があったはず。
地下1階はパンテオンだったか。
エクソシスト封切り初日に行列したのはここだったか。確か主役の少女役(リンダ・ブレアか?)が舞台挨拶に立ったような記憶がある。
同じく地下にはスーパーマーケットもあっただろうか?
とうきゅうストア?
2階に上がればそのフロアは前述の渡り廊下で駅と直結。
このフロアには小さなコマ割りの店舗が多かった。このビルが建つ以前からの地権者だったのだろうか。
その中には、切手屋などあって、見返り美人などが売られていた。
記念切手ショップ、おそらくこの業態もほとんど消滅しているのではないか。
その上のフロアにエスカレーターで上がると、確か資生堂の美容室。パーマ液の独特の匂いが立ち込めていた。
さらに上がって行くと、5階辺りには大型書店。ここは三省堂だっただろうか。
同じフロアに、ホットドッグスタンドがあって、コカ・コーラはサーバーから氷を入れたコーラグラスに注がれて売られていた。
東急名画座はこのフロアだったかその上か。
大学生のときに、アメリカングラフィティを繰り返し観に行ったことを思い出す。
この上へ上がると渋谷東急(ロードショー館)だったはず。
そしてその上に、五島プラネタリウム。
小学生のときに、入っていたのは少年星の会。
日曜日の朝、第一回目の一般上映の前に、子どもたちを対象にその季節の星座の話などをしてくれるサークル。
西の空に陽が沈んで星が姿を現し、会の終わりには東の空が明けてくる、心弾むドラマだった。
プラネタリウムのドーム外は外周通路になっていて、ちびくろサンボ状態になって迷子になったのは、幼少の記憶の原点。売店では、天体望遠鏡なども売っていた。
以上はほとんど、遠い昭和40年代の記憶である。
昨日、内見会の帰り、1階正面玄関を出たら一瞬タイムスリップしたような気がしたので。
さて、ウェブを探して記憶を確かめてみるか・・・・・
(けいすけ)
昨日、友人に誘われてその内見会に行ってきた。
東横線渋谷駅から2階のブリッジを通ってアプローチしたが、旧渡り廊下は知らないうちに閉鎖。新しい渡り廊下がヒカリエに直結している。
エレベーターで地下3階へ下りると、そこはメトロ副都心線、半蔵門線、田園都市線改札とつながる。
そこからシースルーエレベーターで8階へ上がる。
フロア全面の窓ガラスの下には、首都高速、目と鼻の先に東急本店とセルリアンタワー、そして西へと開ける。
ここでは、ヒカリエのレポートをするつもりも、渋谷の再開発や動線変化、商圏分析などについて言及するつもりもない。
この地にあった東急文化会館の思い出について、思いつくままに書き出してみる。
ウェブで検索してアンチョコを探すのは後にして、とにかく純粋想起、思い出すままに書いてみることにする。
ヒカリエの建つこの地にはかつて東急文化会館があった。
このビルには三つの映画館、渋谷東急、パンテオン、東急名画座と、有名な五島プラネタリウムがあった。
バスターミナルに面した1階入口上には上映中の映画作品の看板が掲げられていた。
入口脇には花屋があった。同じフロアにはフランセという喫茶店があったはず。
地下1階はパンテオンだったか。
エクソシスト封切り初日に行列したのはここだったか。確か主役の少女役(リンダ・ブレアか?)が舞台挨拶に立ったような記憶がある。
同じく地下にはスーパーマーケットもあっただろうか?
とうきゅうストア?
2階に上がればそのフロアは前述の渡り廊下で駅と直結。
このフロアには小さなコマ割りの店舗が多かった。このビルが建つ以前からの地権者だったのだろうか。
その中には、切手屋などあって、見返り美人などが売られていた。
記念切手ショップ、おそらくこの業態もほとんど消滅しているのではないか。
その上のフロアにエスカレーターで上がると、確か資生堂の美容室。パーマ液の独特の匂いが立ち込めていた。
さらに上がって行くと、5階辺りには大型書店。ここは三省堂だっただろうか。
同じフロアに、ホットドッグスタンドがあって、コカ・コーラはサーバーから氷を入れたコーラグラスに注がれて売られていた。
東急名画座はこのフロアだったかその上か。
大学生のときに、アメリカングラフィティを繰り返し観に行ったことを思い出す。
この上へ上がると渋谷東急(ロードショー館)だったはず。
そしてその上に、五島プラネタリウム。
小学生のときに、入っていたのは少年星の会。
日曜日の朝、第一回目の一般上映の前に、子どもたちを対象にその季節の星座の話などをしてくれるサークル。
西の空に陽が沈んで星が姿を現し、会の終わりには東の空が明けてくる、心弾むドラマだった。
プラネタリウムのドーム外は外周通路になっていて、ちびくろサンボ状態になって迷子になったのは、幼少の記憶の原点。売店では、天体望遠鏡なども売っていた。
以上はほとんど、遠い昭和40年代の記憶である。
昨日、内見会の帰り、1階正面玄関を出たら一瞬タイムスリップしたような気がしたので。
さて、ウェブを探して記憶を確かめてみるか・・・・・
(けいすけ)
2012年04月19日
フェイスブックと採用活動をめぐる疑問
今朝、テレビのニュースで、企業が新卒の採用選考の過程で、応募者のフェイスブックをチェックして評価していると言うニュースが流れていました。
ニュースの取材では、採用選考を進めていく過程で、面接試験だけでは学生の資質を見抜くのは難しい。よって、フェイスブックをチェックし、日常の活動やオピニオン、いいね!の獲得状況等によるリーダーシップ性などをつぶさにチェックし選考の参考にしていると言う話でした。
企業の採用者側を取材して、担当者が複数で応募学生のFBウォールを観察して評価している様が映し出されていました。
ソーシャルメディアが時代の潮流として看過できないとか、厳しい就職戦線の中で企業の選別もより慎重になっているとか、ニュースの意図はわからなくありません。
ただ、どうにも観ていて引っかかるものがありました。
ソーシャルメディアは確かにソーシャル=社交性、なものであり、特にフェイスブックは実名を出してのセルフプレゼンテーションのメディアであり、比較的気軽にオピニオンを発する場であり、行動を日記のように記録していくライフログのツールでもあるわけです。
公開の範囲は限定できるものの、社交は閉じたものであるはずがありません。
これを、企業が人間評価と採用選考の資料として観察している。
確かに、合理的であり違法でもなく指弾される理由も無いかもしれませんが、何か腑に落ちないところがあります。
今の時代、興信所を使って身辺を調査するようなことは禁じ手であり、あり得ないことでしょうが、フェイスブックチェックも、ともすればその使い方と重ならないわけでもありません。
飾らない自己表現と息抜きの場が、一方でシリアスな評価の材料になっている。
どこか、学生が気の毒に思えました。
反面、学生もソーシャルメディアを使って仲間同士の情報交換に活用していると言うこともありますから、どちらからこの事象を見て評価するのかと言うのは難しく微妙なテーマでもあります。
今年の新入社員を対象にした調査では、28%がソーシャルメディアを主に友人との連絡手段として就活に利用したというデータがあります。
(感覚的にはもっと高いのではないかと思いましたが)
デバイス(情報機器)が進展すれば合目的的にそれを資するというのは必然ですから、それは驚くに値しませんが、採用する側も同じようにメディア変化に対応しているとは・・・・
難しい問題ですが、少々学生に同情の朝でした。
(けいすけ)
ニュースの取材では、採用選考を進めていく過程で、面接試験だけでは学生の資質を見抜くのは難しい。よって、フェイスブックをチェックし、日常の活動やオピニオン、いいね!の獲得状況等によるリーダーシップ性などをつぶさにチェックし選考の参考にしていると言う話でした。
企業の採用者側を取材して、担当者が複数で応募学生のFBウォールを観察して評価している様が映し出されていました。
ソーシャルメディアが時代の潮流として看過できないとか、厳しい就職戦線の中で企業の選別もより慎重になっているとか、ニュースの意図はわからなくありません。
ただ、どうにも観ていて引っかかるものがありました。
ソーシャルメディアは確かにソーシャル=社交性、なものであり、特にフェイスブックは実名を出してのセルフプレゼンテーションのメディアであり、比較的気軽にオピニオンを発する場であり、行動を日記のように記録していくライフログのツールでもあるわけです。
公開の範囲は限定できるものの、社交は閉じたものであるはずがありません。
これを、企業が人間評価と採用選考の資料として観察している。
確かに、合理的であり違法でもなく指弾される理由も無いかもしれませんが、何か腑に落ちないところがあります。
今の時代、興信所を使って身辺を調査するようなことは禁じ手であり、あり得ないことでしょうが、フェイスブックチェックも、ともすればその使い方と重ならないわけでもありません。
飾らない自己表現と息抜きの場が、一方でシリアスな評価の材料になっている。
どこか、学生が気の毒に思えました。
反面、学生もソーシャルメディアを使って仲間同士の情報交換に活用していると言うこともありますから、どちらからこの事象を見て評価するのかと言うのは難しく微妙なテーマでもあります。
今年の新入社員を対象にした調査では、28%がソーシャルメディアを主に友人との連絡手段として就活に利用したというデータがあります。
(感覚的にはもっと高いのではないかと思いましたが)
デバイス(情報機器)が進展すれば合目的的にそれを資するというのは必然ですから、それは驚くに値しませんが、採用する側も同じようにメディア変化に対応しているとは・・・・
難しい問題ですが、少々学生に同情の朝でした。
(けいすけ)
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